2025年5月
宝海(たかみ)劇団さんの舞台を観劇に行ってきました!
劇場 所在地
羅い舞座 京橋劇場
〒534-0024
大阪市都島区東野田町1-6-22
KiKi京橋5F
TEL:06-6355-0481
公演期間&入館料料金
公演期間:2025年5月1日~30日昼の部まで
〇昼の部 11:00開場 12:00開演
●夜の部 16:15開場 17:00開演
入場料:大人2,400円 子供1,500円
座布団代100円 予約料300円(クレジットカード、PayPay払い可)
前売券2,000円 特別公演は、料金が変動する場合有
大空座長誕生日公演5,000円
宝海勘太郎改名公演4,000円
観劇感想
2025年5月 外題詳細 青い文字がXの画像や感想等のリンクあり
8日(木)誕生日公演前日祭 昼ロング | 芝居 迎え犬(全編) 舞踊 見納め 大空早変わり十二変化 |
9日(金)宝海大空座長誕生日公演 昼夜ロング | 昼 芝居 迎え犬(中編) 舞踊ショー 夜 芝居 迎え犬(後編) 舞踊ショー |
10日(土)昼夜ちょいロング | 昼 芝居 人生夫婦旅 舞踊ショー 夜 芝居 二人花嫁 舞踊ショー |
11日(日)昼夜ちょいロング | 昼 芝居 長崎土産 舞踊ショー 夜 芝居 男涙のかくれんぼ 舞踊ショー |
22日(木)宝海勘太郎改名公演 特別ゲスト:劇団美山 総座長 里美たかし 座長 里美こうた 花形 里美花太郎 | 昼 芝居 中村仲蔵 舞踊ショー 夜 芝居 中村仲蔵 舞踊ショー |
23日(金)大空独演舞 | 昼 芝居 幽霊貸家 舞踊 大空独演舞 夜 芝居 阿弥陀の光 舞踊 大空独演舞 |
24日(土)昼夜ちょいロング | 昼 1部 偽り心中~野晒し 2部 芝居 片羽草鞋 3部 舞踊ショー 夜 1部 偽り心中~野晒し 2部 芝居 清水港に来た男 3部 舞踊ショー |
25日(日)昼夜ちょいロング | 昼 1部 独演籠釣瓶 2部 芝居 マリア観音 3部 舞踊ショー 夜 1部 独演籠釣瓶 2部 芝居 月夜の一文銭 3部 舞踊ショー |
誕生日公演 お芝居 迎え犬観劇感想
大空座長 30歳記念誕生日公演
今年、3度目となる京橋遠征観劇をすることができました。
その一番の目的は、なんといっても大空座長のお誕生日公演。
私には「3回目の誕生日公演を観るのはなかなか難しい」という勝手なジンクスがあり、今回ようやくそのジンクスを破ることができました。
そんな特別な気持ちで迎えた今回の舞台は、思い出深いものとなりました。

誕生日公演にふさわしい、濃密な三部作
今回の座長公演は、なんと前日から始まるオリジナル三部作。
作品名(外題)は「迎え犬」
座長ご本人が脚本・主演を務められた、オリジナルのお芝居です。
物語の主軸となる人物は、畦倉重四郎(あぜくら じゅうしろう)
この重厚な役どころを、大空座長が見事に演じ切られていました。
私は前日の前編、誕生日当日の昼の部(中編)、そして夜の部(後編)という流れで三部作を拝見しましたが、正直なところ、昼の部を観終えた時点ではまだ全体像がつかめず……。
「これは、きっと夜の部ですべてが繋がるのだろう」と期待しつつ臨んだ夜の部の公演。
その予想は見事に的中しました😊
点が線になり、伏線が鮮やかに回収されていく快感
夜の部で語られた後編では、昼の舞台に散りばめられていた数々の伏線が次々と明かされ、まさに“点が線になる”瞬間!
どの台詞も無駄なく、次の展開へと繋がる意味を持っており、推理劇を観ているかのような緊張感と没入感。
一つひとつの会話に耳を傾けるほど、その奥深さを感じられる作品でした。
時代劇という形式を取りながらも、その根底に流れるのは「正義とは何か」「人はなぜ嘘をつくのか」といった、現代にも通じる問いかけ。
ラストで大空座長演じる重四郎が「好き勝手に生きて、何が悪い」と観客席に語りかける台詞には、30歳という節目を迎えたご本人の決意や覚悟が重ねられているようで、心に深く残りました。
この作品は、大衆演劇の枠を超えたミステリー小説のような趣きがあります。
最後まで観るとスッキリとした気持ちになると同時に、もう一度前編や中編も見直したくなる衝動に駆られました。
伏線が非常に多く、一つ一つの台詞が後の展開に繋がっていく仕掛けが随所に散りばめられています。
まるで推理劇を見ているような気持ちにもなり、観客の集中力を存分に引き出してくれる作品です。
置いていかれないように必死にセリフを聞き逃さないようにせねばと…
また出逢いたい、心に刻まれたひとつの物語
今回の遠征を通じて、改めて大空座長の魅力や作品の奥深さを実感しました。
ファンとして、こんな素晴らしい舞台に立ち会えることが何よりの喜びです。
今後も、このような素敵な作品を観られることを楽しみにしています。
皆さんも、ぜひ劇場に足を運んでみてください。きっと心に残る体験が待っているはずです。

誕生日公演遠征中に↑頂いた戦利品
2度目の遠征 宝海勘太郎 改名公演
~奇跡の1日と感動の舞台~
今回の遠征は、大空座長の誕生日公演からわずか2週間後。
仕事や家のこと、体調まで考えると、本当に行けるのかギリギリまで不安な日々でした。
でも、「一生に一度の大イベントを絶対に見逃したくない!」という思いが強く、なんとか無事に2度目の遠征を果たすことができました。
今思えば、よくぞ実現できたなと自分で驚くほどですが、当時の執念(いや、怨念?)が功を奏したのかもしれません。
圧倒的な豪華さ! 改名公演の舞台
会場に入った瞬間、「うわーー(ビックリ)」と目を疑うほどの豪華さ。

改名公演というより、まるで座長襲名並みの演出。
劇団美山の総座長の里美たかしさん、座長 里美こうたさん、花形 里美花太郎さんの🎁が並び、垂れ幕、のぼりなど、とにかく見たことのないほどの装飾が会場を彩っていました。
初めて来た人は「宝海勘太郎」さんが座長さんよね。と思うこと300パーセント(違うぅ!)
昼の部が11時半から始まり、終演は16時35分。
12時開演と勘違いした新幹線予約はギリギリの到着で、さすがに焦りましたが無事間に合って良かったです。
夜の部は本来16時半開演のはずが、押しに押されて17時半スタートに。
終わったのはなんと22時15分。
勘太郎君はもちろんのこと、大空座長を始めとする出演者の方々、お客さんも含めて全員が本当にお疲れ様でした!
宝海勘太郎としての決意と感動
お芝居は「中村仲蔵」
板付きで一人で背中を向けるシーンで、振り返る姿は、まるで宝塚のトップスターのよう。
スターです✴️
ラスト近くでは、大空座長のお芝居とオフが混在したアドリブに、涙をこらえられない人続出。
勘太郎くんの幼少期エピソードも語られ、
「自分は生まれた時から役者の道にいたけれど、自分の子どもには同じ道を歩ませるつもりはなかった」
「でも、5歳の時に一緒に踊った『アジアの海賊』で急に目覚めて、役者になりたいと言い出した」
といったエピソードが胸に響きました。
さらに、
「謙虚に生きればいつか必ず報われる、誰かが助けてくれる時がくる」
「劇団のみんなや家族、お客さんを頼ればいい」
「宝海勘太郎としてお客さんに愛される役者になれ」
といった言葉には、思わず涙がこぼれそうになりました。いや、こぼれまくってました。
ファンならずとも感動必至のシーンです。

入場時にいただいたパンフレットと大入りで投げられたティッシュ
改名公演 舞踊ショー
舞踊ショーではゲストさんの都合上によりSNS画像はほぼ非公開でラストのみがOK
内容は大充実!
「一休の虎退治」でのたかしさんと勘太郎くんの二人一休は超レア!
「三人吉三」お坊吉三で登場。
昼の部限定「三人連獅子」では、白獅子を10歳の勘太郎君が見事にセンターを務め、観客の視線を釘付けに。
夜はやらなかったけれど(首と腰危険ですもの💦)十分すぎる内容でした。

会場周辺の様子と遠征の裏話
昼の部が終わった時、コンビニのパンやおにぎりはごっそり売り切れ。
私は新幹線ホームでまい泉のかつサンドを買っておいたのが大正解でした。
休む暇なんてないと思って多めに食べ物を買っておいて良かったです。
仲蔵のセリフの中で「金が無い」「すっからかんだ」という台詞が、まるで自分のことかと思ってしまいました(笑)
ホテルも席も押さえておきながら、お金だけが無い…どうしようかと思ったら、奇跡が起こり、遠征費用がなんとかなったのです。人生、どこでどうなるかわからないものですね。
感謝と余韻を胸に
あーーー、来て良かった!
こんな感動と奇跡を味わえるなんて、本当に幸せです。
またいつか、こんな素敵な舞台に立ち会えることを心から願っています。

宿泊先
今回は、昨年、一昨年の誕生日公演遠征同様に
大阪シティホテル京橋
今年は大阪万博の影響のせいか、予約が本当に取りにくく別の宿泊先を予約していましたが、諦めずにマメにチェックと問い合わせをし続けて、直前キャンセルで無事泊まる事ができました。


遠征グルメ

劇場近くの居酒屋さん ハーバードのしみしみ大根

劇場1階にあるラーメン屋さん

劇場3階にある「くら寿司」うどんと寿司1皿、に お世話になりました!(時間が無くて忙しかったー)

お店の名前を忘れたけれど、ようやく温かいご飯にたどり着いた日のとある夕食
最後に・・・
この5月はいつも以上に感動的な舞台に巡り合うことができました。
ひとつは大空座長の誕生日公演。
もうひとつは、宝海勘太郎くんの改名公演。
どちらも一生忘れられない濃密な時間でした。
誕生日公演では、大空座長のたしかな芸と人柄に客席からも温かい拍手と笑顔があふれ、「こんな素敵な人を応援できてよかった」と心の底から思いました。
改名公演では、少年から若き役者へと飛躍する勘太郎くんの姿に、まるで親戚のおばちゃん(おばあちゃん?)のような気持ちで感動の涙…。
あの日の熱気、演出の豪華さ、客席の一体感、どれを取っても奇跡のようです。
「観たい」「伝えたい」「残したい」という気持ちが、こうしてまた記事を書くことができました。
この記事を読んでくださっているあなたにも、きっとそんな「忘れられない一日」や「誰かを応援する喜び」があるのではないでしょうか。
観劇は、人生に寄り添う力をくれるもの。
最後に、大空座長と勘太郎くんに幸多き未来あれ!
これからも素晴らしい舞台を、心から応援しています。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
昨年の京橋観劇レポは→こちら


