皆さん、こんにちは!
先日、久しぶりに「これこれ、この感覚!」と中毒性を再認識する出来事がありました。
向かった先は歌舞伎町劇場、大衆演劇 浪速劇団さんの公演です!
2025年10月22日(水)12時公演、ゲストは皆さまご存知、宝海大空座長!
個人的には2ヶ月ぶりの観劇でした。
あれは真夏のドエライ猛暑酷暑汗だくの中の遠征で、今やすっかり季節は変わりましたね。
遠い記憶になっていたのもつかの間、いざ観劇が始まると
「おぉ!これこれ!この感覚!」と、一気に熱が上がりました。やっぱり生の迫力、これぞ中毒です!
演目「ヤクザ忠臣蔵」に秘められた大衆演劇の歴史
第一部の今回のお芝居は「ヤクザ忠臣蔵」
座長襲名3周年記念公演となりました大河一心若座長を中心としたお芝居で、これまで他の劇団さんでも拝見したことがあったのですが、今回は良い意味で「昔ながらの、ちょっと間延びしたような」独特の雰囲気。これがまた新鮮でした。
口上挨拶で、一心若座長のお父様である座長さんが、この演目の原案について興味深いお話をしてくださいました。
昔、大衆演劇から映画へと人々の関心が移り始めた頃、「何か目玉になるものを!」と、有名な「忠臣蔵」の物語に任侠ものをミックスさせて考案されたのが、この「ヤクザ忠臣蔵」の原案と言われているそうです。
なるほど、それでラストシーンも、一般的に知られる忠臣蔵や任侠ものの悲壮感ある結末とは異なり今まで見たことのない余韻を残す形で幕が降りました。
昼の部は、ドカ雪がドサーーっと落ちた時点で終わりかと思って、トイレに立つお客さんが続出!でした。
私も立ち上がろうかと思ったら幕が開いたので、え?終わりじゃないの?という誤解
木頭カンカンが鳴ったんだけどなぁ💦
完全に終わるというのを実感するまで口上挨拶があるまで油断できない、これもまた生のおもしろさですね!
大空座長が演じた「槍の名手」
大空座長が演じられた俵星玄蕃ならぬ「源蔵(背景幕に役名が映し出されましたが字がうろ覚え)」は、槍の名手という設定。
吉良組が用心棒を集める中に白羽の矢が立ちますが、彼はそちら側にはつかず、浅野側の助太刀に入ります。
槍を持って少しだけ舞うシーンは、その所作の美しさに目を奪われました。
声色も、以前見た安兵衛の役作りに似せて若干つぶしたようなセリフ回しで、役への探求心とプロ意識を感じました。あの喉で長時間演じるのは大変だろうな…と、勝手に心配になったり。
今回は、一心若座長の座長襲名3周年記念公演ということで、ゲストは座長という肩書のある方は大空座長お一人で、あとは花形さんが中心。
そんな中でも、やはり大空座長の存在感は格別。いつでもどこでも、最高の「美味しいところ」を持っていかれますね!
舞踊ショー:可愛すぎる「龍神の姫」
お待ちかねの舞踊ショー!大空座長は、個人舞踊2曲に加え、ラストショーで「龍神の姫」役のソロもあり、実質3場面での登場でした。
この「龍神の姫」がもう…可愛くて、可愛くて、可愛すぎて、私の語彙力を全て持っていかれました!むちゃくちゃ可愛かったです。
客席からの登場でしたので夜の部では暗転の中でも登場の後ろばかり気になってしまいました。
宝海劇団観劇ではあのようなストーリー性のあるラストショーは見たことが無かったので、巨大百足もビックリですが、かなり新鮮な観劇となりました。
安定の「ネタ」
口上挨拶では、大空座長ご自身から、安定の面白エピソードが。今回は開演時間が12時と通常よりも1時間早かったのですが、起きられたのがなんと11時15分だったそう(笑)。
楽屋裏からではなく、劇場の入口から入ってこられたとか!(←友人目撃談)相変わらず、どこまでも「持っている」座長さんです。間に合って良かったですね!
今回も大満足の観劇でした!浪速劇団さん、大空座長、素敵な舞台をありがとうございました!
ってまだ終わりじゃありません。
夜の部ももちろん観劇しました。
浪速劇団 夜の部公演
昼の部に引き続き、この熱気を冷ますことなく、浪速劇団 夜の部公演のレポートをお届けします!
昼の部の送り出しが16時過ぎに終わると、次の夜の部は17時開演というタイトスケジュール!まさにこちらも時間との闘いです。
休憩時間に速攻でお気に入りのお店に飛び込み、迷うことなくすぐ頼み、かき込んで劇場へ戻る。
この弾丸スケジュールも、大衆演劇ファンの醍醐味ですよね!
お芝居「ヤクザ忠臣蔵」で試される集中力
第一部のお芝居「ヤクザ忠臣蔵」は、昼夜共通の演目でした。
大衆演劇は基本日替わりで昼夜でお外題替えをすることも多く、同じ外題を見ることがあまりないのですが、今回は昼の部と配役も同じで見ることができ、昼になんとなく聞いていたセリフも夜に改めて聞き直すと(アドリブは変えている部分もありますが)更にお芝居の深みがわかり、楽しかったです♪
リピートにはリピートの醍醐味もあり、アドリブも絶対変えてくるのがわかるのでそこも新鮮です。なんで変えることができるのかまったくもって理解できません(笑)役者さんって凄いですね。生の舞台の面白さはここにある!って思います。
舞踊ショー:予想を遥かに超える「暴れっぷり」!
そして、夜の部の舞踊ショーです!昼の部で魅了された安定の面白さは絶対なので期待値があがりまくりです。
大空座長の個人舞踊は
『ピエロ』→『阿修羅ちゃん』→『BOMBER GIRL』→『Crazy F-R-E-S-H Beat』といったアップテンポの連続で、なんとバク転まで披露される「暴れっぷり」!その身体能力と、観客の予想を遥かに超えてくるパフォーマンスの幅に、会場の熱気は最高潮でした。
女形も、スカジャンに着物という斬新なスタイルで登場。その独自の世界観に、もう「うひゃーー!!」と一気にテンションが振り切れてしまいました。
観客席この熱気に盛り上がったのは言うまでもありません。

観劇記録
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2025年10月22日(水)昼12時開演 夜17時開演 全席指定6,000円
大河一心若座長襲名3周年記念公演&歌舞伎町劇場2周年記念公演ダブル記念祭
ぽっかり穴が空いた数日間
送り出しで直接お礼を伝えることができ、満足感に浸りながら劇場を後にしました。
しかし、観劇から数日経ってなんだかぽっかり穴が空いちまったような感覚に陥ってしまいました。この喪失感…まさに中毒性が強い証拠です。
あの優しさ、そしてファンとの距離感。自撮りを撮ってくださったのですが、その破壊力たるや!超絶可愛い!リアル女子より可愛いってどういうことなんですかね。
AIでキャラを作ってみたのですが、AIですら可愛い認識を当然のようにしているので仕上がった画像もご覧の通り

めっちゃ可愛い!!!なんじゃこりゃ、可愛いじゃねーーーかーー!!!と。
これキーホルダーにしてぶら下げたいレベルで可愛いですよね。
【朗報!】歌舞伎町劇場の「閉館」は誤報!そして待望の東上!
さて、今回久しぶりの観劇に行った歌舞伎町劇場さん。
「来年1月末で閉館?」「大衆演劇を辞めてしまう?」というよくわからない噂が流れましたが、これは誤報だったようです!
実際は、来年2月から大衆演劇以外の舞台も上演されるようになる、というのが正しい情報のようですね。
劇場自体がなくなるわけでも、大衆演劇を全くやらなくなるわけでもない!というのが昼夜終演時のご挨拶時に劇場支配人さんが舞台に登場してハッキリとお話くださいました。
噂というのは勝手に尾ひれがついてきて一人歩きしがちですが、支配人さんの口でハッキリを聞いて知ることが真実ですね。
SNSの情報を鵜呑みにしてはいけませんね。
そして、ファンとして最高のニュースがこちら!
その来年2月、なんと宝海劇団さんが歌舞伎町劇場に戻ってきてくれるという情報が!
昨年の11月以来の東上となります!!(今年の3月は横浜の三吉公演がありましたけどね)
あの興奮と感動を、この劇場でまた味わえるなんて……想像しただけでテンション爆上がりです!
この期待を胸に、これからも全力で追いかけていきます!行けるか毎回体力とメンタルの勝負どころで、健康資産よ、まだ衰えないでくれぇぇと祈るばかりです。
今回も大満足の観劇でした!浪速劇団さん、大空座長、素敵な舞台をありがとうございました!
過去記事
2024年11月 歌舞伎町劇場 宝海劇団観劇 記事はこちら

2023年11月 歌舞伎町劇場 宝海劇団観劇 記事はこちら



